血管疾患 男性・大学生(24歳)


【病院での経過】

11年前、夜自転車で走行中突然歩道の植え込みに倒れこみ、通行人の119番通報により、A病院に搬送。クリッピング手術を受ける。W/C使用。3ヵ月後、Bリハ病院において4ヵ月PT・OT。W/C使用が続く。Cリハセンターにて8ヶ月リハビリを受ける。杖、短下肢装具にて歩行可能となる。

【復学における経過】

病院に於いて復学は無理と言われるが、休学中の学校へリハビリを兼ねて復学を希望する。学内にて会議が持たれ、学校側からも病院へも問い合わせ等がされ、学校の受入もスムースいく。母親同伴の通学がスタート、教授・友人の理解に恵まれたことが通学を可能にしたように思われる。レポートの提出等ではかなり苦労するが、ここでも家族・友人のサポートが大きくあり、無事卒業できる。

【就職活動】

当初、本人に病識の理解がないため、事務職に就職を希望。大学院卒業と履歴書に書くだけで面接に行くと採用されてしまうが、3回の事務職は数ヶ月から2年ほどで退職を余儀なくされる。その間立川障害者支援センターからの紹介で障害者職業総合センター(入所)にてPCの訓練、神奈川リハビリテーションセンター(入所・通所)においては、PCと同時に作業(アイロンかけ、ボールペンの組み立て等)、計算ドリルの訓練を受ける。作業訓練時に半側空間無視の対応訓練を行う。休職中はハローワークには連日のように出かけ担当者と顔なじみになるほどであった。PC端末では出てこないような情報や、企業の特例子会社などの情報を得ることもある。3回の事務職の失敗を経験したことで、本人自身が障害を理解し、事務職には向かないと感じる。現在は初めて事務職ではなく、倉庫作業(製品の品番チェック、キズチェック)で契約社員として就職できる。リーダーは健常者であるが、障害者に対する理解もあり、職場環境も良好で2.5年を経過している。月〜金、9:30〜6:30就労、繁忙期には残業をしたりして、本人もやりがいを感じて働いている。

【今後の課題】

現在は両親と同居中、昨年は一人でインド旅行をする。将来は一人暮らしを希望。契約等に関して以前に失敗した経験があるため、そのあたりをどの様にサポートしていくかが課題となる。趣味であった水泳を6年前から再開し、ジャパンパラリンピックに出場している。世界パラリンピックに出たいと思っているが、今は思うような成績が取れないが、いつか出られるようにと頑張っている。