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法人概要

高次脳機能協議会 2007年7月8日(日)、日本財団ビルにて当会主催、高次脳機能障害シンポジウム「ここからつくろう!支援と啓発〜オーストラリアBIAQの実践から学ぶ〜」を開催し、各方面から多くの方々のご出席を得て大成功のうちに終えることができました。
これもひとえに、関係者・関係機関および団体のご理解と、助成・協力・後援などのご支援によるものと、心より感謝申し上げます。
シンポジウム開催から報告書発行に至るまで、当会はさらなる活動の飛躍をめざして進んでいます。
このたび私は、特定非営利活動法人東京高次脳機能障害協議会の理事長に着任いたしました。なにぶんにも浅学非才の身ですが、一生懸命努力してまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2003年6月、当事者や家族の会6団体が協力して結成した「東京高次脳機能障害協議会」は 次第に活動の輪が広まり、いまでは10加盟団体になっています。
様々な原因と症状からなる当事者や家族の会が結成以来協力して各方面へ要望・提案し続けたことにより、当会の切実な願いは、行政・医療・福祉など各方面に理解を得るようになりました。
東京都の種々の高次脳機能障害者支援施策においても委員としてかかわり、要望・政策提言するなど、福祉や公的支援の充実の一翼を担えるようになってきました。  国による高次脳機能障害支援モデル事業を経て、障害者自立支援法に基づいた高次脳機能障害支援普及事業によって、地域における高次脳機能障害者支援体制の充実が図られようとしています。
しかし、依然として既存の制度の谷間で家族は、現在も自分たち亡き後も当時者の生活に対する不安を常に抱きながら当事者の生活を支えているのが実情です。

 そこで、当会は、何をなすべきかを考えたとき、「高次脳機能障害者とその家族の多様なニーズに合うサービスの提供や充分な社会的支援を得るためには、法に支えられた責任ある組織であることを明確にする法人格を持つことが、対外的に信用性を高め、継続性を持ち、より多くの人びとの参加を促し、さらなる協力と支援の輪を広げることができ、より強力に活動できる。
よって、より確実に目的を遂行することができる」と、特定非営利活動法人設立を決意した次第です。  設立の趣旨や目的に賛同する当事者家族・当事者や家族の団体の代表者・その団体および賛同する個人や団体が結集し、2007年9月9日、設立総会を経て、特定非営利活動法人の認証に向けて新体制の東京高次脳機能障害協議会(略称TKK)を発足しました。
 「さまざまな原因による脳損傷で高次脳機能障害になった者に対して、保健、医療または福祉の充実を図り、生活支援と社会参加を促進するための事業、ならびに、行政・医療・福祉および一般社会に対して、高次脳機能障害についての正しい知識の普及、情報提供により理解と支援を広める事業を行なうことにより、高次脳機能障害者およびその家族の人権と尊厳を守り、安心して生活できる社会の実現に寄与することを目的とする」と、当会定款に掲げました。これこそが当事者や家族の願いであり、当会が果たすべき社会的使命であると考えます。  何とぞ、当会に今後とも尚一層のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。